思い出した話

今日用事で学校に行って、院に行ってる友達と会ったので思い出した話。
大学に入って半年くらい経った頃だったんだろうか、とにかく友達もボチボチできて学校にも一通り慣れたくらいの時分、その友達の家に遊びに行ったんですよ。そいつは実家住まいで左京区の下賀茂神社の近くにある家。別に旧家ってわけじゃないと思うけど結構古くて大きい家だったんですね。どれくらい古い、とかはわかんないんだけど、その友達の部屋もタタミ敷きで。でもまぁ、小部屋で別れてるし、まぁそう滅茶苦茶は古く無い感じ。古く見積もって大正頃、昭和初期くらいに建てたと思うのが妥当なんじゃないかなというくらいの家で。で、友達4人くらいで飲んだ後、夜10時くらいかな、夜も結構遅いし家の人に迷惑なんじゃないかとか思ったんだけど、なんだかんだでみんなで遊びに行ったわけですよ。
「ここが俺の部屋だよ」ってドア開けてみると、まだ電気つけてなくて真っ暗なんだけど、外からの光で部屋がうっすらと見えるわけですよ。よく見えないけど見回してたら壁の上の方に能面みたいなお面が飾ってあって、怖ぇと思ったけどさすが京都の古い家だなぁ、とかワケわからん感心の仕方してたんです。で、友達が「まぁここ狭いし他の部屋で飲もうぜ」っつって、移動してちょっと広い洋室風のところで飲んでたんですよ。んで2・3時間わいわいやってて、ちょっと話題も途切れたから「さっき部屋に能面飾ってあったけど、誰か能とかやってんの?」って聞いたんです。そしたらこいつ何ほざいてんだ?って顔されたわけ。んでさっき見たものを説明したら「お前何言ってんの?そんなもの飾ってねぇよ」って言うから。「またまたー、何を仰いますやら」とかふざけてその場は終わったのね。
だけどやっぱり気になるってんで「もっかい部屋見せてよ」って言って今度は電気も付けてもらったんだけど、さっき能面みたいなのがあったトコにはなんにもないの。気のせいで変なもの見たのかな?とか思ったけど俺は確かに見たし、でも食い下がって「俺は確かに見た!」なんて言っても変な奴って思われるからもう何も言わず黙ってたんだけど、それから矢鱈と怖くなってもうその日はテンション下がりっぱなしだった。
話はコレだけで、やっぱり何かの見間違いでしたー!とかそいつの家の屋根裏からそんなお面が発見されましたー!みたいな気の利いたオチもなく、今でもすっきりしないままなんだけど、俺は確かに見たんですよ。別に俺は霊とかそういうの全く信じてる人じゃないし、「俺は幽霊を見た!」みたいな話されると鼻で笑うタイプなんだけど、アレだけは未だに何を見たかサッパリわかりません。そういう居心地の悪い記憶を思い出した、というお話。
 
 
 
 
 
上の話全部嘘。
騙された!?ざまぁみろ!
(katangaさんは何かいやな事があったようです、暖かい目で見守ってやってください)