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いやあ、風邪を引いてしまいました。季節の変わり目で急に寒くなったのに、換気の為に窓を開けっぱなしにして寝たのがいけなかったようです。当たり前やないか。アホかわしは。
最近、テレビ大阪で朝にらんま1/2をやってるんですが、小学校の頃見てたなぁ、とか思いつつ懐かしさから余裕のある日は結構見てしまいます。いやまあしかし、目に余るラブコメっぷりに肝を冷やすというか、あまり良くない意味でハラハラし通し。他にもエンディングの歌の下手っぷりとか、ハラハラポイントは無限大ですよ。登場人物全員が常軌を逸してるし、正直見てらんない!んですが見てます。このアンビヴァレントな俺の気持ちはどこへ持っていったらいいんでしょう。
CD交換fromけーこ②
あー、書いてたらブラウザ固まりました。なんやもうなんやもうホンマにもう!
というわけでサクサク行きます。昨日の続きから。
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映画館行ったりビデオ・DVDで見たりで書いてない映画が仰山溜まってます。書かなくなって久しいんですが、書くと自分の中でその映画を定着させやすいんで、またボチボチ書いていきたいなぁとか前向きに善処する方向で検討していきたいと思う。
いやー、しかしやっぱ映画館いいなぁ。でも高いのよね、映画館。10本見たら18000円だもんなぁ。ビデオのせいで名画座は無くなってしまったし。ビデオやDVDは気軽に楽しめるのはいいんですが、昔の映画がスクリーンで見たいときにどうしようもないから、功罪相半ばす、といったところでしょうか。
- 『ビッグムービー』1999米 監督:フランク・オズ ASIN:B00005LMCS
- 友人が面白いと言うので期待せずに見たんですが、いやいや、かなり笑えました。エディ・マーフィーおもしれぇな。
- 貧乏映画制作会社のボウフィンガー(スティーブ・マーチン)は、進退をかけた映画の製作に大スターのキット(エディ・マーフィー)に出演を依頼するが断られる。そこでキット出演の部分は隠し撮りで映画を完成させようとするが…
- うーん、映画好きにゃたまらないテーマだと思うんですが、正直言って、その隠し撮りシーンとかは概ね凡庸なコメディーです。プロットも特に凄いところもないし。それがもうエディ・マーフィーが絡み出したらもう爆笑なんですよね。エディ・マーフィー本人のキャラクターと、キットというキャラ造形の勝利でしょう。いやー、この大スターであるキットっていう役の事を書きたいんですが、ひょっとすると見てみようって方もいるかもしれないのでネタバレはやめときます。言ったら面白さ半減だしなぁ。
- 『惑星ソラリス』1972ソ連 監督:アンドレイ・タルコフスキー ASIN:B00006RTTR
- はい、ロシアの監督と言えばエイゼンシュテインかタルコフスキー。この二人はもう巨匠中の巨匠なのですが、まぁどちらも二本くらいづつしか見てないので俺にゃ偉そうな事は言えません。この映画は原作がポーランドの巨匠スタニスワフ・レム『ソラリスの陽のもとに』*1、2002年にはソダーバーグのリメイク『ソラリス』*2も公開されてますがコチラは未見。
- ソラリス、という人類にとって未知の惑星、ソラリスの軌道に浮かぶ調査用のステーションに在住しているのは3人。そこに地球から主人公の科学者が調査に乗り込むのですが、そこでは不可解な出来事が起こっていた…という粗筋はゴリゴリのSF、なのですが、いやあ重厚ですわ。
- テーマは、哲学的に「愛とはなにか」、この監督の特色である難解さ*3、そしていかにもロシアらしい暗さ・陰鬱さ。愛・難解・陰鬱の三拍子揃い踏みで重厚にならないはずがない。映像は物凄く透明感のある光を基調とした、明るい画作りなんですが、それがまた陰鬱さを醸し出してます。あと、間ですね。テンポとか間とか、ハリウッドとかは基本的に観客を飽きさせないように、ズパズパとカットを切って、セリフや音も何かしら間断無く入れてますよね。でもタルコフスキーはもっと、じーっと、カメラが動かないわけでもないんですが、目まぐるしくない。かといって緩慢かといえばそうでもない。流れる感じかと言えばそうでもなくて、変に違和感を感じるところもあるんですね。まぁタルコフスキーに限った事じゃなくて、非ハリウッド映画には独特のリズムを持った映画もかなり多いと思うのですが、殊タルコフスキーに関しては理解できないカット・ショットが多い。なんかの象徴的意味があったりする場合も多いでしょうし、体制批判なんかもされてるらしいんで、そういう事なんでしょうがね。70年代ロシアの政情なんてわかんねぇしなぁ。
- アッチの映画はノイズが好きですね。東欧の方の映画では音楽にノイズが使われることが多いですが、一体なんでだろう。車がハイウェイを走りながら、後ろでノイズが流れてるだけのシーンが5分以上あったんですが、いやー、ソコがもんのすげえよかった。画は奇麗だし、音と映像がスパーッと眼前に広がって思考が飛ぶ感じ。このビデオはトリミングされてなかったので、元の感じが楽しめてすげえよかったです。っていうかトリミングすんなよ、といつも思うんですけどね。せめてDVDはトリミング版とノートリミング版を選べるようにしてくれた方が嬉しい。
- えー、でも良かったですよ。なんか取って付けたような感じですが。少なくともソラリスステーションでの主人公と怪現象の関係というか。とてもやるせない感じで素敵でした。
- 『続・酔いどれ博士』1966日 監督:井上昭 ASIN:B00005GEDH
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- えーと、このストーリー紹介に出てくるS・X貿易商会(社長は汚いババア)ってのはSEX貿易商会らしいです。これがまた見事なドヤ街にあるんだ。ホント、絵に描いたようなドヤ街で。こんなドヤ街らしいドヤ街ホントにあったのか、ネバーランドじゃねぇのかってくらいのドヤ街っぷりにもうメロメロですよ俺は。で、そのネバーランドドヤに「健康なセックスのハウス」を作るとか言い出すわけです、ババアが。健康なセックスのハウスて!ほんまあかんわぁ。ジェット機のハウスはFPMですが、ハウス違いですね。
- えー、それでS・X貿易商会の事務員・樹木希林(当時・悠木千帆)が勝新に「あたし、先生に処女を奉げたくなりましたわ」とか言い出してもう俺はふんにゃかふんにゃか。不意を突かれて爆笑しました。
- まぁ映画の内容的には、古臭い左翼的な性の解放の理論とかでアレされてると思うのですがそこがまたゲンナリ。しかもなんか象徴的なショットもわかりやすくてこれみよがしでゲップが出ます。
- 映画のラストではやっぱり勝新が暴れるんですが、暴れ方がケンカとかじゃないのでまた爆笑しました。ブルドーザーでそこらへんの家壊すてどんだけアナーキーやねん。しかもS・X貿易商会が壊れたあとに高速道路が立ってたのは「あ、ジャズ大名」とか思いました。
- あと勝新最初の方のケンカシーンでマジ蹴り入れてた。