なんかサボってる間にウディ・アレン8本くらい見て飽きたりカウリスマキを8本くらい見て飽きたりヴェンダース3本見てもういいやと思ったり今更キアロスタミにハマったりと色々見たんですが、意外とクズ映画を見てなかったのでちょっと元気がない、というか最近何を見てもそれなりに面白い気がします。俺はダメになっちまったのか。
というわけで久々に一本。

  • 天才マックスの世界』1998米 監督:ウェス・アンダーソン ASIN:B0009Y29EC
    • えーと、最近なんやかや評判、かどうかは知らないけどプチ人気のウェス・アンダーソンの青春映画。結構面白かったです。ノリはやっぱり『ロイヤルテネンバウムズ』と一緒でした。なんだろう、はっきりは言えないけどショットと構成が同じ匂い出してるんでしょうか。
    • 劇の脚本・演出をこなしたり、とにかく色々できるけど学科が落第生のマックスは、名門私立にハイスクールに通って色々やらかす毎日。しかしそのうち図書館にあった本の書き込みがきっかけで若い女の先生を好きになってしまう。てな感じのお話。結構ベタい青春ムーヴィーですね。
    • えー、面白かったんですが、アレですね。マックスが普通なんですよ。色々できるんだけど、その色々できる加減がストーリーの中心になるわけでもなし、話を回していく軽いきっかけくらいにしか使われてません。悩み事もなんかすごい普通のハイスクール生って感じで。こういう文科系のトリックスターみたいなキャラに、見る側が期待してるのはそういう普通さじゃないだろう。どっちにしろコメディ色強いんだから、やりすぎてつまらなくならない程度にもっと色々やったらいいのに。キャラ弱めですね。どう見ても高校生に見えないWEEZERのメガネ君みたいな風貌はまぁ良しですが。と思ってたらコッポラの甥(ジェイソン・シュワルツマン)だったんですね。
    • あとマックス君、同世代の友達が居ない感じでした。映画では語られてないだけで、そうでもなさそうな感じもあるんですが。とにかくマックス君が天才に思えなかったのが残念。