きちんとしたモノを書きたい書きたいと思って色々試行錯誤しているのだけど難しい。自分の言葉で映画を再構築するなんてまだトテモじゃないができそうにない。卒論の関係で映画を見始めたのが去年の9月頃、何かを書き始めたのが今年に入ってから。まだ数年はかかりそう。

  • 座頭市と用心棒』1970日 監督:岡本喜八 ASIN:B0000AXM2M
    • 人を斬り、襲われてまた斬り返すことに疲れた座頭市(勝新太郎)が、数年前の極楽のような記憶を頼りに立ち寄ったある村は、ヤクザ・小仏の政五郎の支配によってすっかり様変わりしていた。その村の大店・生糸問屋の烏帽子屋は政五郎の実の父、しかし政五郎は烏帽子屋に大量の金が隠されてると思い付け狙っている。烏帽子屋のもう一人の息子で政五郎の弟・三右衛門が、幕府で小判の鋳造を一手に引き受ける役人になっており横領した金を烏帽子屋が隠していると踏んだのだ。金をめぐって烏帽子屋・政五郎・その用心棒(三船敏郎)・三右衛門そして三右衛門の横領を調べる幕府の隠密の利害までもが絡み合い…という映画。
    • 非常にわかりやすく「お金は怖いよ、欲をかくとロクな事がないかんね!」というのが中期くらいから座頭市シリーズの基本的なテーマになってると思うんですが、ソコは岡本喜八。そのテーマをラストのグロテスクさでひたすら魅せてくれます。グロテスクすぎてイササカわざとらしい感はあるのですが。
    • 三船敏郎の人を食った役柄もたまんねぇなぁ。なんと言うかおちゃめなおっさん。いい年こいておちゃめで強くてアウトローでってのは実際に居たらかなりタチ悪いおっさんなんですがね。それにしても勝新が衰えて、ドーラン塗りすぎで気持ち悪くなってるのがなんとも残念。
  • 『007 カジノロワイヤル』1967英 監督:たくさん居る ASIN:B00005R22V
    • フハハッ。コレ見るのは二・三回目ですが何回見てもフハハッ。乾いた笑いと言うか、バカですねぇと。その乾いた笑い具合が好きで何回か見てる俺は唯のモノズキ。以前コレを人に勧めたんですが、見返してみるとなんでコレを勧めたのか。
    • 007のパロディー映画ですがストーリーなんてどうでもいい。というかストーリーに言及することすら無意味だと思わせるほどの脱力感。フハハッ。
    • イヤー、本当にどうしようもない。何がどうしようもないって全てがどうしようもない。ジェームス・ボンドが大量に居るのがどうしようもない。監督がたくさん居るのもどうしようもない。超豪華キャストの存在が逆にどうしようもない。バート・バカラックの音楽の素晴らしさもどうしようもない。無駄にセットに金かけてるのもどうしようもない。ドイツ表現主義のパロディーのセットなんて本当にどうしようもなかった。当然のように「どうしようもない」はホメ言葉です。「どうしようもねぇなぁ」とか思いながらニタニタする映画だと思うんです。
    • 豪華キャストは当時の一級スター勢揃いといった趣で、ピーター・セラーズウディ・アレン、デビット・ニーブン、ウルスラ・アンドレス(本家007第一作のボンドガール)、オーソン・ウェルズ(家出のドリッピー)そして超チョイ役でジャン・ポール・ベルモンド(エロ親父)。どうしようもねぇ。
    • ピーター・セラーズは結局変装しかやってくれないし、映画自体はそう笑える物でもないけれど。その中でもウディ・アレンの処刑シーンは出色。
    • というか存在自体がバカでどうしようもない映画。