• 血と砂』1965日 監督:岡本喜八 ASIN:B00005GDW2
    • 恐るべしビッグマグナム黒岩効果。アレを見た後だと大概の映画は面白く見れるでしょう。増してや岡本喜八なら世紀の大ケッ作に思えてしまうのも仕方ないワケで。
    • 音楽学校を卒業したばかりの若い軍楽隊が一般兵として、反骨精神の軍曹(三船敏郎)に率いられ中国軍に奪われた砦の奪取に向かうという戦争モノ。というか戦中派のメッセージ性がバンバンに強い、というか多少あからさますぎる感じがするんですけど、それでもビッグマグナムを見た後だと。。。
    • 軍楽隊は事あるごとに聖者の行進を流すし、もうそのまんま葬送の音楽じゃないか。でもとりあえず「戦争で死にたくねぇなぁ」ってひたすら思わせる映画であることには間違いないわけで。戦争で死ぬと言う事に英雄的行為は無いって言ってるんじゃないでしょうか。多分。終戦記念日とかにコレ上映するといいのに。何より見てて面白いし。つまんねー反戦映画とか上映するよりか全然いいと思うんですけどね。
  • 『虹の世界のサトコ』1952旧ソ連 監督:アレクサンドル・プトゥシコ ASIN:B00005G1C1
    • ビデオ屋でブラブラしててタマタマ見つけた一本。前書いた魔女伝説ヴィーの監督さんです。
    • カラーなんですけど氾濫する淡い色彩が美しい幻想映画。市場のシーン等は本当に美しい。あと屋外のシーンも主にセットが使用されてる雰囲気。ごっつ金掛かってますよこれ、さすがソ連。古い映画にタマにあるこういう色合いはどういう仕組みなんだろうか?これがテクニカラーってやつか?
    • どうも歌が多くて歌劇調だなと思ってたら元はリムスキー=コルサコフの歌劇らしいです。まぁ話の展開自体はダルいんですが、画面が美しいんでね。スクリーンで見ていたらそんなに退屈はしないかもしれませんが。ロードムーヴィーとかもやっぱりスクリーンの方が断然いいしなぁ。映画館で見るべき種類の映画です。
    • しかし主人公サトコが扇動者(革命者)、それを支持する貧民(労働者)、それに対立する商人(資本家)っていう物語構図に見えてしまうのはやっぱりソ連映画だからなのか。ていうかやっぱりそうなんでしょうか。わかりやすいぜ共産党イデオロギー装置としての映画システムが大発揮されていますね。大学でそういう授業受けた気がするけど2回くらいしか行かなかった。ちゃんと受けときゃよかった。