この『今日の曲』カテゴリについてフと思ったのですが毎日更新するのはやめようかと。何かこうグッとキた曲があった日だけにしようかと思うんですよ。
そうしないとコノカテゴリ自体が惰性になってグダグダになっていずれ形骸化してしまう危惧をはらみつつ自己主張を始めたのじゃよー、ギャワー。犬が!犬が!犬がいっつもわしの素敵な肉体を狙うのはなぜですかー!?

もうだめ眠い、ひどく眠い。僕は寝るよパトラッシュ。

と言いつつ今日は一曲。
雪村いづみ - マンボ・イタリアーノ
僕は戦前〜戦後にかけてのジャズ歌謡、ラテン歌謡というのが好きなんですね。戦前〜戦直後のジャズ歌謡と言えば日本ジャズの草分けディック・ミネとブギの女王笠置シヅ子がいて、50年代中盤くらいからのラテン歌謡には雪村いづみ浜村美智子江利チエミの三女王がドカンと存在するといったイメェジになってるわけです。俺の中では。
ここら周辺の音源は幻の名盤解放同盟が復刻したりコモエスタ八重樫が発掘したりして一時期ブームになったりしてたんですが、最近はまた忘れられかけているようで。とか思ってたら去年夏に浜村美智子のバナナボートも復刻されてて、まだまだいけるじゃん。みたいな感じが非常に嬉しいです。
とりあえず戦前ジャズ歌謡の魅力が知りたかったら『鴛鴦歌合戦*1』っていう映画を見て下さい。これはすごい映画です。突き抜けた明るさと軽さ。見る人に爽やかさと笑い以外の何も残さないエンタテイメントの見本のような映画です。タダ、笑いの部分に関しては時代のギャップというところでの笑いが多いかもしれないのはご愛嬌です。
それでこのマンボ・イタリアーノはおそらくマンボのスタンダードナンバーです。色々な人が歌ってるしIRMAのコンピにすらこの曲が入ってた記憶があります。さて、それでこの雪村ヴァージョンは、うさんくさい和製マンボという点で非常にポイントがお高い。すこしクセのあるノドと鼻の奥の方で歌うような声と昭和の軽くダークな雰囲気で昭和にワープだ。

*1:おしどりうたがっせん