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- 『ピンクパンサー3』1976英 監督:ブレイク・エドワーズ ASIN:B00005HD4D
- もうDVD発売まで我慢できないのでコレも見返してしまった。なんだかんだ言って4も見返しそうである。
- マタマタ爆笑してしまいました。突き抜けたバカ映画とはまさにこのこと。ウディ・アレンはどこかインテリ臭い笑いをぶちまけるのでそれはそれで好きなのですが、ピーター・セラーズの場合は気が狂っているとしか思えないようなバカさショボさ。ステキです。ツボにガンガン入ります。
- まぁ実際のところ、僕はセラーズのファンなのでセラーズが出てくるだけで嬉しいのですが。立川談志も「ファンってぇのはその人が出てくるだけで嬉しい、そういうもんです」って言っていたけど、かなり正鵠を射ているのじゃないかと。
- しかしこの映画はファンであるとかそういうのを抜きにイヤホント面白い。アメリカ的なスラップスティックバカではなくてイギリス的なペーソスバカ。
- 差別系ネタも満載なので眉を顰めてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなこと言ってるんじゃないよ、と。キチガイネタが全編を貫きつつ、せむし男ネタ小人ネタ人種ネタゲイネタ。そして綺羅星の如くちりばめられたバカ。これでご飯3杯は軽く食えます。
- そしてピンクパンサーと言えばOPのアニメですが、今回はコレですら笑えるのです。エクセレント。様々な映画のパロディーが出てきて、それに合わせてるマンシーニの音楽がもう爆笑。
- 今回のおいしい役ドコロはドレフュス元主任警部なんですが、これは2から見たほうが流れがわかりやすいと思うのでぜひ、2・3と見てみて下さい。損はさせないと思います。
- トリアエズこのシリーズはひたすらバカでくだらないんですが、クルーゾーの魅力に気付いてしまったらもう引き返せない映画です。ちなみにくだらないって言うのはホメ言葉です。念のため。
- あと最終兵器モノっていうのとピーター・セラーズということで、チョイチョイ『博士の異常な愛情』を思わせるようなシーンがあったんですが気のせいでしょうか。
- ちなみにゲイバーのオカマ歌手の吹き替えをしてるのは『サウンドオブミュージック』のジュリー・アンドリュースらしいですよ。